今回は一般ユーザーさんにはあまり知られていない鈑金塗装の仕事の分業制について書いてみました。
それでは見ていきましょう!
鈑金塗装の仕事は鈑金と塗装が分業されてる
これは各工場の経営方針によって変わります。
ザッとですが下記の1~10のような工程に分業できます。
- 部品分解作業
- フレーム修正
- 溶接パネル取替
- 外板パネル鈑金
- 下地作業
- 調色
- マスキング
- 塗装
- 磨き
- 部品組み付け作業
こんな感じで鈑金塗装には沢山の作業工程があります。
それではどのような工場がどんな分業制をしているのか簡単に説明していきますね!
分業制を工場別に分けると
- ディーラー内製化工場・大型工場は1~10のように工程を細かく分業。
- 中規模工場・小規模工場・個人店は鈑金と塗装で分業。
分業制と雇用の落とし穴
- よくこんな悩みをお聞きします。
塗装が上手いスタッフが辞めちゃたんだよ~(悩) (鈑金スタッフが辞めちゃった場合も同じ) これでは品質が落ちるし仕事の効率も下がるし困ったなぁ~(悩)
鈑金塗装経営者
うちのディーラーの場合鈑金塗装の仕事は外注先の鈑金塗装店に出してます。 でもその外注先工場の上手いスタッフが辞めちゃったから仕上がってくる品質が悪いんだよなぁ~~(悩) これではお客様からクレームが来るしどうしよう・・・(悩)
鈑金塗装を外注に出すディーラー営業マン
以前お願いした鈑金塗装店は仕上がりが良かったので今回も修理をお願いしました。 そしたら以前とは違いイマイチ仕上がりが悪く残念な思いをしたことがあります。
車好き一般ユーザーさん
分業制のメリット・デメリット
分業するメリット
- 大規模工場になるほど作業効率がUPする。
- 全ての工程をこなすよりもその分野のスペシャリストになるスピードが早い。
分業するデメリット
- 塗装屋と鈑金屋の仲が悪い場合がある
- その分野しかできない。
- 退職して他の鈑金塗装工場へ就職するときにその分野の武器しか無い。
分業しないメリット
- 小規模工場の場合仕事の詰まりが無くなり作業効率がUPする。
- 1台の車を1人で仕上げる事ができる。
- 誰かが休んでも穴埋めできる。
分業しないデメリット
- 大規模工場は分業しないと効率ダウン。
- 1~10まで覚えるのに時間がかかる。
- その工程のスペシャリストには敵わない。
まとめ
鈑金塗装の仕事は技術のオンパレードです。
これから鈑金塗装の仕事をやると決めているあなたは鈑金だけを覚えたいのか塗装だけを覚えたいのか鈑金塗装両方を覚えたいのかよく考えて工場選びをしてほしいと思います。
ハッキリ言いますが鈑金塗装は誰に教えてもらうかで結果が大きく変わります。(もちろん自分自身のマインドも大切)
- 鈑金しかできない人は鈑金しか教えることができません。
- 塗装しかできない人は塗装しか教えることができません。
- これくらいの技術しかない人はこれくらいの技術しか教えることができません。
各地域には素晴らしい技術を持った鈑金塗装店があります。