クルマをぶつけてしまった!こすってしまった!
1番多い修理のご依頼はタイトルにも書いたように内輪差による左側の損傷です。
どうしても運転席から死角になりやすく距離感も1番遠いのでちょっとした不注意でハッ!
っとしたことがある方も多いはず・・・
そんな修理の1例ですが簡単にご紹介します。
※全ての修理工程ではなく1部を抜粋してのご紹介です。
スズキ・DA64V・エブリィワゴン
損害の確認
ごらんのような損害です。
今回は塀に擦ってしまた損傷です。
クルマに貼り付けた矢印のマーカーを範囲を修理します。
入庫後に洗車を済ませしっかりとキズやヘコミを確認します。
意外と損傷がひどいクォーターパネル・・・
修理か交換か迷うケースですが今回は修理を選択させて頂きました。
▼クォーターパネル交換とその詳細はこちらの関連記事からご覧いただけます。
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鈑金塗装のプロが教える車のクォーターパネル交換のやり方
自動車のクォーターパネル(リヤフェンダー)の取替作業です。 損傷が激しいと鈑金修理不能になり交換になります。 このパネルは車体に溶接で取付けてあります。 ボンネットやフェンダー、ドアパネルの用にネジ止 ...
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スライドドアのレールにもキズが付いてます。
損害はリヤバンパーに貼ってある矢印の箇所が終点です。
走行中のダメージですのでキズがはじまる最初の地点~最終地点をしっかりと確認します。
交換部品
左のスライドドアは取替。
(もちろん色は付いていません)
部品価格:¥38,400- (税抜)
リヤバンパー取替。
(塗装済みのバンパーでの部品供給です)
部品価格:¥30,200- (税抜)
タイヤも側部に損傷があったので再利用は危険と判断して取替の選択をさせて頂きました。
※その他、細かな交換部品のご紹介は省かせて頂きます。
鈑金修理
画像は鈑金後です。
鈑金後のむきだしの鉄板にはエポキシプライマーを塗布します。
(今回はプライマーの画像は御座いません)
損傷的には全体的に薄っすらと広範囲の塑性変形(そせいへんけい)です。
軽自動車は鉄板が薄いので輸入車や普通車に比べ難易度が1番高いです。
そうです!難しい~んです・・・(悩)
ですので損傷が激しいと、ほとんどの確率で交換になってしまいます。
このような鈑金作業はテクニックや根気がいる作業です。
パテ研ぎ
エポキシプライマー⇒パテ⇒スプレーフィラーと作業を進めていきます。
サフェーサー塗装
スプレーフィラーの次は中塗りのサフェーサーを塗装します。
パテの上に上塗り塗装は出来ません。
このようなサフェーサーで壁を作ってあげることでパテへの塗装の吸い込みなどを押え塗装することが出来ます。
そしてこの後サフェーサーを研いで上塗り塗装するパネルを足付け処理。
ボディーカラーの調色作業も平行して進めます。
マスキング
下地処理を終えるとマスキング作業!
塗装する範囲以外に塗料が付着しないようにマスキングをします。
塗装
そして塗装!
合わせてスライドドアとフロントドアを塗装しました。
フロントドアはスライドドアを取り替えたためにボカシ塗装をしました。
ホイール修理
損傷のあったホイールも修理です。
この後サフェーサー塗装です。
こちらのホイールはよくあるタイヤとセットで販売されているような安価なホイールです。
生産終了になっている物が多くこの様なタイプのホイールでしたら修理塗装が可能です。
ホイール修理塗装・参考価格
約¥15,000+材料代=約20,000
ホイール塗装
塗りあがったホイールです。
綺麗になりました(喜)
鈑金塗装修理が完成!
組み付け・ポリッシュ作業・最終チェックをして完成!
まとめ
Y'sボディーの一生懸命。
※広範囲や損傷によってはパネルに少なからず微妙なヒズミが残ります。
今回はしっかりとした修理内容ですので部品代だけでも約9万ほどかかってます。
車種やグレード、部品価格にもよりますが側面修理で部品と工賃を入れた合計だと約20~30万が相場になります。