自動車補修塗装のスモールリペアに最適な超小形タイプのセンターカップスプレーガン「アネスト岩田LPH-80」のご紹介!
もちろんバイクのような小物パーツ塗装にも適しています。
ノズル口径のランナップは5種類。
- 0.4・0.6・0.8・1.0・1.2
この記事でご紹介するのは高粘度塗料にも対応した1.2口径のLPH-80-124Gです。
僕はドアミラーやプロテクターモール、アウターハンドルなど、小さなパーツや小面積の塗装に使っています。
サイドカップとセンターカップで好みは分かれますがLPH-80が気になっているあなたの参考になれば幸いです。
ちなみにLPH-80は低圧ガンになります。
それでは見ていきましょう!
通常のスプレーガンと低圧ガンの違いとは?
低圧スプレーガンとは、一般的には空気キャップ、塗料ノズル、および本体構造に、優れた整流特性を持たせ、低圧領域「空気キャップ内圧力が0.07MPa以下」でも高微粒化を実現したモデルとなります。
汎用スプレーガンに比べ、高塗着効率と塗料ミストの飛散低減を実現しています。また、スプレーブースのメンテナンス期間を伸ばすとともに、塗装者への汚れを最小限に抑えることができるため、作業環境の改善に寄与します。
※塗料使用量は20~30%節約できます(当社比)
- 吹付エアー圧力が低いために被塗物に塗料が付着しやすくなります。
- 汎用スプレーガンより若干塗料粒子径を大きめにセッティングしています。細かすぎる粒子の飛散を抑えているため塗着効率の向上が見込めます。
低圧スプレーガンを扱う上での注意点
カタログに記載の推奨条件以上の手元空気圧力で使用しますと、低圧領域ではなく汎用スプレーガンと同じ扱いになり、上げれば上げるほど低圧スプレーガンのメリットは徐々に失わて行きますのでご注意ください。
手元圧力上げてこんな使い方も!
表中の「◆」印の付いた低圧スプレーガンは、元々微粒化効率の高いVスリットノズルを採用していますので、手元圧力を上げていくことで汎用スプレーガンよりも、更に高微粒化スプレーガンとして使用することができます。
※低圧領域ではなくなります。
引用元:アネスト岩田公式HP
LPH-80は低圧ガンです。
通常ガンと低圧ガンの違いについては上記に記載されている「アネスト岩田公式HPからの引用文」をご確認ください。
【スペック】LPH-80-124G
形式 | LPH-80-124G |
塗料供給方式 | 重力 |
ノズル口径Φ㎜ | 1.2 |
吹付空気圧力MPa | 0.10 |
キャップ内圧力MPa | 0.07 |
空気使用量L/min | 60 |
塗料噴出量mL/min | 75 |
パタン開き㎜ | 140 |
高微粒化 | ● |
適用空気キャップ形式 | E4 |
所要圧縮機kW | 0.2~0.75 |
質量g | 205 |
アネスト岩田らしいスタイリッシュで無骨なデザイン。
SNSを見ると国内よりも海外ユーザーの方がLPH-80を使っているユーザー層が多いです。
国内はサイドカップが好まれますが海外はセンターカップが好まれます。
▼スプレーガンとアルミカップセット、またはスプレーガン単体のライナップがございます。
【特徴】LPH-80-124G
低圧ガンなのでHVLPキャップを搭載。
- 口径はLPH-80の中で1番大きい1.2口径・パターン幅は140㎜
- 良く比較されるアネスト岩田 極みミニW50-136BGCのノズル口径は1.3・パターン幅は190㎜
この比較からW50の方が大きな面積の塗装に優れいています。
それだとオーバースペックだと感じる場合はLPH-80がおすすめ。
ただしサイドカップとセンターカップの操作性の違いがあるのでその辺りも選択肢の1つとしてお考えください。
▼アネスト岩田 極みミニW50-136BGC
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【塗料適用表】LPH-80-124G
当店はクロマックス センタリ6000を使っています。(溶剤)
スモールリペアで高粘度塗料を使う場合には口径1.2が最適です。
僕はスポット的にベース塗装前のノンサンディングサフェーサーに使ったり、ベース、クリヤー共にマルチに役立っています。
【セッティングデーター】LPH-80-124G
- パターン幅:全開
- 吐出量:全閉から2回転半開け
- 手元圧力:0.10Mpa付近
- スプレーガン距離:約10~15cm
※環境、個人差があるので参考程度にお考えください。
【動画】小物塗装 LPH-80-124G
▲小物塗装
ベース・クリヤー共にLPH-80です。
▲当店公式YouTubeチャンネルです。
塗装用カップは別売りアルミカップ・3M PPS2.0を使用
塗装用カップは主ににこちらの3種類を使い分けています。
左から、
- LPH-80用アルミカップPCG-2D-1
- 3MPPS2.0・200ml塗装用カップ
- 3MPPS2.0・微調色用・洗浄用カップ
これについては下記でご紹介しています。
LPH-80用アルミカップPCG-2D-1
LPH-80と言えばこちらのアルミカップを想像する方も多いはず。
カップは本体にネジで締め込み式になっています。
フタは樹脂製です。
カップはアルミなので小形軽量で使いやすいです。
カップ容量は150ml
▼LPH-80用アルミカップPCG-2D-1
3M PPS2.0塗装用カップと調色用カップ
アルミカップ以外にはこちらの3MPPS2.0塗装用カップを使っています。
- 3MPPS2.0・200ml塗装用カップ
- 3MPPS2.0・微調色用・洗浄用カップ
▼3MPPS2.0について詳しくまとめた記事はこちら
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3MPPS2.0 導入方法から使い方まで色々まとめました
こちらのページはスプレーガンに装着する塗装用カップ、3M PPS2.0についてまとめてあります。 目次を参照してご活用ください。 ブックマークをして仕事中、気になるときにもご活用ください。 3M PP ...
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3MPPS2.0・200ml塗装用カップ
3MPPS2.0塗装用カップだとカップから塗料が漏れませんので上下左右と複雑な形状のパーツを塗装する時に使用します。
またアルミカップだっと容量が150mlですがこちらだと200mlなので塗料を多めに使う場合は重宝します。
3MPPS2.0・微調色用・洗浄用カップ
こちらのカップも3MPPS2.0用です。
そんなに気を使わない塗装やちょっとここだけスポット的にサフェーサー入れたい、そのような時に使っています。
カップは樹脂製で軽くて洗浄も楽です。
▼3MPPS2.0・微調色用・洗浄用カップ
LPH-80専用 3M PPS2.0アダプター#31
※3MPPS2.0塗装用カップを取付けるには、こちらのLPH-80専用アダプターが必要です。
▼LPH-80専用 3M PPS2.0アダプター#31
手元圧力計は小形タイプがおすすめ
画像右のタイプは市販されていますが、左の小形タイプは市販されていません。
アネスト岩田スプレーガンキャンペーン等でセットの付属品としてついてきます。
やはり小形スプレーガンには小形タイプの手元圧力計の方が操作性が良く便利です。
LPH-80取り付けイメージ。
まとめ
LPH-80はスモールリペアに最適です。
口径は5種類ありますが僕が使っているのは高粘度塗料対応の1.2口径です。
よく比較されるW50極みミニよりもパターン幅が狭いのでW50ではオーバースペックだと感じる場合には最適です。
塗装用カップは3種類使い分けていますが3MPPS2.0を持っていない方はアルミカップがあれば充分です。
ただしセンターカップの特性上逆さ向きでは塗装できないのでその場合はサイドカップのW50極みミニが便利です。
スプレーガンは小形になればなるほど精度が要求されます。
やはりMADE IN JAPANアネスト岩田スプレーガンは精度抜群です。
耐久性も良く、消耗品のノズルやニードル弁パッキン等を交換して使うことで常に良い状態をキープしてスプレーワークに集中することが出来ます。
LPH-80について何か1つでも参考になれば幸いです。
▼スプレーガンとアルミカップセット、またはスプレーガン単体のライナップがございます。
▼LPH-80用アルミカップPCG-2D-1
▼アネスト岩田 極みミニW50-136BGC
▼3MPPS2.0・微調色用・洗浄用カップ
▼LPH-80専用 3M PPS2.0アダプター#31
▼アネスト岩田 極みミニW50-136BGCの記事はこちら
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