▲左から
- STANDOX PEスプレーフィラー主剤1L
- STANDOX PEスプレーフィラー硬化剤50ml
- STANDOX PEシンナー1L 11008
鈑金塗装業界では一般的に「スプレーパテ」「パテサフ」と呼ばれている材料です。
STANDOX(スタンドックス)だと「スプレーフィラー」と呼びます。
スプレーパテとは液状のポリエステルパテ(ポリパテ)
ポリパテが液状になったものがスプレーパテです。
自動車補修用のポリパテの中で1番キメが細かいのが特徴。
通常のパテはパテベラを使って塗りますがスプレーパテはスプレーガンで吹き付けます。
スプレーパテのメリット
- ヘラ枕ができない
- 広範囲の仕上げ用パテに最適
- フェザーエッジが綺麗に研げる
- 研ぎ性が良く最終仕上げのひずみ取りに最適
- サフェーサーを厚吹き、または2回吹きするならスプレーパテを入れたほうが早い
- スプレーパテ単体だと巣穴が空かない(巣穴が開く場合は下地のパテの巣穴が大きいから)
スプレーパテのデメリット
- マスキングする手間が増える
- 主剤と硬化剤の配合は計量器でしっかりとはかる必要がある(主剤に対し硬化剤5%)
- 2.5口径のスプレーガンが必要
- スプレーガン洗浄時に塗料の通り道をしっかり洗う必要がある
- 通常のパテより乾燥時間が遅い(自然乾燥: 2 時間 / 18~22℃ または強制乾燥:30~35 分 / 60~65℃)
スプレーパテの使い方
- 主剤と溶剤が分離するため良く撹拌(かくはん)させる。
- 新品の調色カップを使う(ストレーナーは使いません)
- 計量器ではかりながら正確に硬化剤5%・シンナーを最大5%入れる
- 専用スプレーガンにスプレーパテを入れる
- 対象箇所へ塗布(最大膜圧1mm)
- スプレーガンを洗う
スプレーパテの使用例
▲ハイエースの平面な広範囲に塗布。
▲パテベラで塗るのが難しいような広範囲の仕上げに。
▲スプレーパテを塗布したが低い箇所があったため追加で通常パテを塗る使い方もできます。
硬化剤の容器は100均で買ったボトルに入れて使ってます
硬化剤のフタが大きく「ドバっと」入ってしまうのが難点でした。
なので100均に売っている先端が細くなったボトルを使ってます。(化粧水コーナーにありました)
これにより微調整が可能になるので容器を入れ替えて使うのがおすすめです。
【動画】スプレーフィラー吹き付け塗装
▲スプレーフィラーを吹き付けるスプレーガンは恵宏製作所Feel Hybrid (フィールハイブリッド)ノズル口径2.5mm
まとめ
当店では通常タイプのポリパテの代わりにスプレーパテを使用。
研ぎ性が良く最終仕上げのひずみ取りに重宝してます。
特に濃色車や逆R、複雑なプレスラインの再現を求められる最終ひずみとりに効果を発揮します。
スプレーパテの研ぎでひずみが取れていればサフェーサーの工程が楽になります。
あなたのワークスタイルの参考になれば幸いです。
スプレーパテの価格
▲スプレーパテ主剤
▲専用硬化剤
▲専用シンナー
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恵宏製作所スプレーパテ専用スプレーガンFeel Hybrid重力式
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