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鈑金塗装のプロが教える車のクォーターパネル交換のやり方

自動車のクォーターパネル(リヤフェンダー)の取替作業です。

損傷が激しいと鈑金修理不能になり交換になります。

このパネルは車体に溶接で取付けてあります。

ボンネットやフェンダー、ドアパネルの用にネジ止めのボルトオンパーツではありません。

溶接を取り外して特殊な作業を行いますので技術と設備が必要になります。

そして残念なことに修復歴ありの事故車扱いになってしまいます。

買取査定の減額基準にもなってしまいます・・・(汗)

無責任な表現かもしれませんが、あくまでも自動車修理(補修)ですので完璧には直りません。

しかし当店ではいつも修復歴がわからないように修理する努力は怠りません。

それでは一般の方はお目にかかれないクォーターパネル(リヤフェンダー)の取替作業を見てみましょう!

クォーターパネルとは?

クォーターパネルとは

クォーターパネルって???

ハーフ⇒1/2
クォーター⇒1/4
っとこんな意味になります。

 

【車のパネルに番号を書いてみました】

  1. フロントフェンダー
  2. フロントドア
  3. リヤドア
  4. クォーターパネル
代表 小林
代表 小林
そうですね!

車を横から見ると一般的にパネルが4枚あります。

そのうちの1つのパネルを基準に4分の1ですのでクォーターパネルと言う名称が由来です。

国産車メーカー別 パネル名称表

トヨタ クォーターパネル
スズキ クォーターパネル
ダイハツ クォーターパネル
スバル クォーターパネルアウタ
ミツビシ クォーターパネルアウタ
ニッサン リヤフェンダー
マツダ リヤフェンダーパネル
ホンダ アウトサイドパネル

※自動車メーカーによって呼び名が違います!

上記のようにメーカー別に呼び名をまとめてみましたが車種、年式により異なる場合があるのでご参考までに!

 

事故で損傷したクォーターパネル

リヤフェンダー取替

▲ひどく損傷したクォーターパネル

今回Y'sボディーでは鈑金修理不能と判断し右クォーターパネルの取替で作業させていただく事になりました。

※車種はトヨタ ラクティス

 

クォーターパネルの取り外し

右クォーターパネル取り外し

▲溶接で車体に取り付けてあるクォーターパネルを取外した画像です。

スポットカッター
スポットカッター(高張力鋼板対応)事故車のスポット溶接剥がしに

自動車のパネルはボンネット・フェンダー・ドア・のようにボルトオンパネルがあります。 (ボルトやネジで止まっているパネル) それとスポット溶接されて付いているパネルがあります。 リヤフェンダーやサイドシ ...

続きを見る

▲外し方は上記の記事をご覧ください。

スポット溶接の箇所をを専用ドリルを使い外していきます。

 

クォーターパネル残骸

▲こちらが取り外したクォーターパネルの残骸になります。

上部とサイドシル部はエアーソーを使いカットしてあります。

 

新品クォーターパネル

IMG_3645

▲こちらが取り替える新品クォーターパネルです。

この様な状態で部品供給されますので現車と新品部品を確認してカットして使用します。

 

クォーターパネル取付け

IMG_0541

ホイールハウス内部の鈑金、微調整を繰り返し一旦仮合わせ。

この状態でパネルのチリや建て付けを念入りにチェックします。

※とても重要な工程!

 

溶接機を使い取付け

ミグ溶接機,スポット溶接機
▲画面左側がスポット溶接機。

画面右側がミグ溶接機になります。

こちらの2つの溶接機を使いクォーターパネルを取付けます。

2つ合わせて300万オーバーの設備投資です(汗)

 

突き合わせ溶接パネルカット位置

IMG_0542

▲広~いクォーターパネル上部(汗)

車の外板パネルの厚さは0.5~0.8mmと薄いので溶接による歪が必ず発生します。

 

IMG_0544

▲こちらはクォーターガラスが取り付くピラー部分。

 

IMG_0546

▲サイドシル部。

このカット作業がこの後の溶接作業の仕上がりを左右させます。

よくある質問です。

  • Q:カット裏に補強板は入れてますか?
  • A:入れてません

※Y'sボディーでは突き合わせ溶接裏には一切補強板は入れてません。

 

クォーターパネル取付け完了!

クォーターパネル取付け完了
▲スポット溶接、突き合わせ溶接、プラグ溶接をして取付け完了!

画像は溶接ビードを削り、むき出しの鉄板にエポキシプライマーを塗布したところです。。

この後、突き合わせ溶接時に発生した歪にパテを塗布し成形していきます。

 

マスキング~塗装

IMG_0609

▲塗装後

パテ成形後~サフェーサーを塗装します。

その後多数の工程を済ませボディー色のシルバーを塗装した後の画像です。

 

クォーターパネル取替完成!

IMG_0616

▲修理完成!

塗装後、組み付け作業、磨き作業と補機類の点検、最終チェックを済ませ数々の工程を終え納車準備OK!となります。

 

まとめ

ザッと簡単に作業の流れをご紹介しましたが溶接パネルを交換するとなると大掛かりの作業になり設備は勿論、技術や経験値も必要とされます。

当然軽補修に比べ時間がかかり納期に関しては約3週間~頂いてます。

交換がベストか交換しないで鈑金がベストかは信頼をおけるあたなの町の鈑金工場さんへご相談を!

最後に・・・

愛車が事故車になるとテンションが下がります。

車を買い替えをするお客様も多くいらっしゃいます。

Y'sボディーではやたらに修理をお受けするわけではなく修理難易度や車両に対してメリットデメリットを考慮し買い替えをオススメしたりもします。

今はインターネットの普及で比較検討の時代です。

業者さんはもちろん、一般ユーザーさんは業者さんへ任せても良し自分で行動しても良し!

ご自身で行動し、お得な情報を得ましょう!!!

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