工具の中でもプライヤー専門で生産しているメーカーがドイツにあります。
そのプライヤー専門メーカーの名前はKNIPEX(クニペックス)
今回はそんな拘りのメーカーが作るプライヤーを実際使ってみて感じた事を記事にしてみます。
まずはクニペックスの特徴を!
その後に1つ1つプライヤーをご紹介しますのでこの記事の目次をご活用して御覧ください。
KNIPEX(クニペックス)とは
KNIPEXイメージムービー(日本語版)
歴史は1882年にカール・グスタフ・ブッチ氏が創業。
1882年=明治15年です。
とても歴史が古いですね!
現在は4代目ラルフ・ブッチ氏が社長。
創業家が4世代に渡り指揮をとっています。
今では世界の作業者に愛用されるメーカーに発展!
実は今回ご紹介のKNIPEX(クニペックス)のプライヤーはSnap-on(スナップオン)やMac Tools(マックツールズ)にもOEM供給されているのです。
高い信頼性があります。
KNIPEXプライヤー品番の見方
グリップにある87 51 250が品番です。
8751の商品に対し250mmの長さの表記です。
KNIPEXのグリップ
クニペックスには主にこちらの2種類のグリップがあります。
この他に絶縁タイプグリップも有りますがこちらでは割愛させていただきます。
ラバーグリップ
通常よく見かけるラバーグリップ。
細かな操作性に優れるのはラバーグリップ。
当店はほとんどラバーグリップです。
実際によく売れているのもラバーグリップ。
コンフォートグリップ
こちらがコンフォートグリップ。
ラバーグリップに比べ太さがあります。
グリップ素材は赤色の方が硬質で青色は軟質で構成されています。
ギュッと力を入れたい時にはコンフォートグリップ。
デザイン性でも選ばれています。
【動画】グリップ選びに迷ったら
握り物専門メーカーとも呼ばれているのでグリップの種類があることで、こだわりを感じます。
さて!ここからはプライヤーのご紹介です!
それでは行ってみましょう!
KNIPEX コブラ
【KNIPEXコブラ8701-250】
まずは定番のこちら!
一般的にウォーターポンププライヤーと呼ばれている工具です。
クニペックスではコブラ!
サイズは一般的に1番普及率や使用頻度が高いサイズです。
- 品番:8701-250
- 全長:250mm
- 開口幅:46mm
素材はクロームバナジウム
特徴
大きく開く口。
プッシュボタンを押すことであご幅の開口部が簡単に開きます。
あご幅の調整
開口部はご覧のとおり細かく調整が可能。
Made in Germany
3枚合わせ
他社との決定的な違いをもう1つ!
左がコブラ
右がUSAG (178N240)
左のコブラは3枚合わせ。
右のUSAGは2枚合わせ。
これにより握った時の力の伝達や剛性が全く違います。
コブラの3枚合わせを使ったら2枚合わせのプライヤーには戻れません・・・
スタンダードなウォーターポンププライヤーであればクニペックスを選んでおけば間違いありません。
使ってみて実感しました。
【動画】KNIPEXコブラ
▲おすすめ 125サイズ
▲150サイズ
▲180サイズ
▲スタンダード250サイズ
▲300サイズ
▲400サイズ
▲560サイズ
KNIPEX ミニコブラ
【KNIPEXミニコブラ8701-125】
続いてはこちらです。
コブラの小さいバージョン!
通称ミニコブラ。
- 品番:8701-125
- 全長:125mm
- 開口幅:27mm
小さいサイズが重宝
手のひらサイズです!
こちらは主に小さい対象物や細かな作業に重宝します。
また手は入るが指先の力ではダメな時にミニコブラをアクセス出来れば役に立つ場面が結構あります。
こちらはかゆいところに手が届くミニプライヤーですね!
※アウターハンドルのロッド外しにも活躍します!
▲おすすめ125サイズ
限定ミニコブラ
【KNIPEX ミニコブラ 8703-125PEBK】
そしてこちらは限定モデルのミニコブラのピンク!
実は僕がH28年の工場長に誕生日プレゼントに贈ったアイテムです(照)
パッケージがオシャレです!
パッケージの中は・・・
ミニコブラの形をしたケース!
その中に・・・
ピンクエディションのミニコブラが!
ピンクの他にブルーの限定モデルもあります。
こちらはクロームバナジウムの上にメッキしたタイプになります。
水分が多い現場や野外で使用するときにはメッキタイプがサビなくておすすめ!
▲親父や旦那さん!彼氏や職場の先輩や後輩へのプレゼントにもってこい!
▲限定ピンク125サイズ
▲限定ブルー125サイズ
KNIPEX コブラ・エクストラスリム
【KNIPEX コブラ・エクストラスリム8751-250】
対象物をつかむアゴ(ジョー)の部分がコブラに比べスリムになったものです。
- 品番:8751-250
- 全長:250mm
- 開口幅:42mm
※エクストラスリムは250mmのサイズしかありません。
特徴
ご覧のとおりアゴ(ジョー)がスリムになってます。
他メーカーのウォーターポンププライヤーには見かけない設計です。
コブラ・エクストラスリム比較
コブラとエクストラスリムの比較です。
これ実際の現場で使うときには厚みの差をかなり感じます。
スリムは役立ちます
エンジンルームなどの小さなホースバンドのツカミにお役立ち!
コブラではアゴが当たってしまう箇所もエクストラスリムだとアクセス可能が場面が結構あります。
コブラとエクストラスリムでお悩みのあなたはエクストラスリムがあれば大丈夫です!
【動画】KNIPEXコブラ・エクストラスリム
▲当店で使用頻度が高いエクストラスリム250サイズ
KNIPEX スプリングホースクランププライヤー
【KNIPEX スプリングホースクランププライヤー8551-250A】
ホースクランプをつかむ専用プライヤーです。
- 品番:8551-250A
- 全長:250mm
- 開口幅:70mm
エンジンルーム内のホースバンドを取り外すときにオススメ。
特徴
開口部先端のシルバーのチップは360°回転します。
交換用チップ
またチップは交換可能で部品供給されてます。
▲品番:8559-250A
【動画】KNIPEX スプリングホースクランププライヤー
▲250サイズ
KNIPEX パイププライヤー
【KNIPEX パイププライヤー8113-250 プラスチックアゴ付き】
通常のパイププライヤーに樹脂製プラスチックを搭載したモデルになります。
- 品番:8113-250
- 全長:250mm
- 開口幅:70mm
対象物を傷つけにくく25段階の調整幅があります。
※画像はメッキタイプです。
KNIPEX製品はグリップ部分に品番やスペックが記載されているものがあります。
特徴
アゴにプラスチック製樹脂を搭載!
通称タラコ唇プライヤー。
樹脂部分にもスリットが入り滑りを防止してます。
開口幅が広く太いホース関係にも適してます。
ラジエターホースに使えます
プラスチック樹脂でつかみますのでラジエターホースに穴が空きません。
力も入るのでアクセスさえ出来れば簡単に取り外し可能です。
開口幅を広げ太いパイプにも適してます。
【動画】KNIPEX パイププライヤー
▲KNIPEX JAPAN 佐藤さんが動画で分かりやすく説明してます。
▲メッキタイプ250サイズ
▲通常タイプ250サイズ
アゴのプラスチックは取替部品があります
アゴのプラスチックカバーはプラスネジで簡単に交換が可能です。
▲取替用パーツ
KNIPEX プライヤーレンチ
当店はプライヤーレンチに関しては4種類所有しています。
KNIPEXプライヤーレンチ品番・左から(大きい方から)
- 86 03 400
- 86 03 250
- 86 03 180
- 86 03 150
※赤文字がサイズになります。
こちらがスタンダードサイズです。
モンキーレンチがプライヤーになったイメージです。
しかしこのプライヤーレンチがスゴイんです!
KNIPEX プライヤーレンチ 8603250
グリップはラバーグリップです。
※コンフォートグリップもラインナップされてます。
特徴
赤矢印参照・つかみ面が平行に動きます。
赤丸参照・ハンドルを握るとテコの原理が発生し、つかみ面にかかる力はハンドルに加えた力の10倍!!!
すごい力が発生するので大抵のボルトを緩めたり締めたり出来ます。
モンキーレンチと違ってガタが発生しません。
つかみ面はギザギザが無く対象物を傷つけません。
プレス機能が便利!
鈑金塗装の現場ではよくあるフェンダーパネルなどの曲がりや折れ。
それをプライヤーレンチで・・・
ギュッ!
っと握ると綺麗にプレスされ真っ直ぐにすることが出来ます。
キズが付かずコレが大変重宝します!
なので大きいタイプから小さいタイプまで揃えてるんです。
大きいタイプは・・・
フレーム関係の硬いパネルに有効です!!!
小さいタイプは狭い箇所で使います!
【動画】KNIPEX プライヤーレンチ
▲KNIPEXプライヤーレンチの動画です。
▲125サイズ
▲150サイズ
▲180サイズ
▲スタンダード250サイズ
▲300サイズ
▲鈑金におすすめ400サイズ
まとめ
ドイツのプライヤー専門メーカークニペックスのプライヤーはどれも精度が良く、つかむ力も他メーカーの物に比べ強力です。
スナップオンやマックーツールにOEM供給しているので性能も確かです。
サイズも細かく設定しているプライヤーもあるので適材適所に合わせた選択が可能です。
あなたのワークスタイルに適したプライヤーを選びましょう!