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クルマをぶつけてボンネットの隙間がズレていたら要注意!

 2016/10/20 フレーム修正,パネル交換  
事故車直し

クルマを運転する限り起こりうる事故!

不意にぶつけてしまった!

意外と衝撃はあったもののクルマの壊れ方に派手さが無い・・・
しかしボンネットやフェンダーの隙間がずれている???

バンパー交換だけで済みそうかな???

ちょっと待った!!!

バンパーは樹脂で出来ているため元に戻る性質があります。
バンパーを取外しクルマの骨格内部を確認するまで損傷は分かりません。

フレームが曲がっている可能性も!!!
(今回は曲がってるパターン)

そんなクルマの基礎となる最も重要なフレーム修理事例をご紹介します。

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損傷診断

img_1973

今回の修理車両

トヨタ ビッツ

 

 

 

損傷入力

img_1978

フロントバンパー右側からの入力

 

 

 
img_1979

時計の表示で例えます。

正面が12時だとしたら右側斜めからの衝突ですので2時方向からの損傷入力になります。

 

 

 

ボンネットの隙間(すきま)を確認!

img_1977

運転席側の右フロントフェンダーとボンネットのスキマが広い。

 

 

 
img_1975

反対側の助手席側です。

こちらは左フロントフェンダーとボンネットのスキマが狭い。

 

 

 
img_1976

左フロントフェンダーとボンネットが接触したキズがあります。

 

 

 

フレームに損傷あり

▲こちらは修理途中の画像です

バンパーを取り外したら赤丸のバンパービームに当たりフレーム(骨格部位)に赤矢印の方向から損傷がありました。

この損傷でフレームが曲がり(助手席側へ振ってしまう状態)ボンネットの隙間が狂っていた事が判明!

こうなってしまうとボンネットの隙間調整だけでは直りません!

それでは修理の模様をお伝えします!

 

 

 

ジグ式フレーム修正機にセット

img_2077
自動車メーカー発行ボデー寸法図を元に計測器がついたフレーム修正機にセットしていきます。

▲こちらから誰でもボデー寸法図を手にすることが出来ます。

 

 

 
img_2074
クルマのアンダーボディー

ロケートホールと呼ばれる左右対称の丸い穴にジグを立て計測&固定をします。

 

 

 
img_2075
こちらはアウトリガーの25mm幅のロケートホールを利用!

クルマのアンダーボディーの中でも鉄板の板厚があり最も硬い部分。

 

 

 
img_2076
フレーム先端付近の計測ポイント!

こちらのジグを立てるとフレーム寸法の狂いが確認出来ました。

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フレームが何ミリ狂ってる?

img_2068

バンパーを取り外すと、ぶつかった損傷が右フレームにありました。

赤丸が自動車のフレーム部分。
フレームは左右1本ずつ前から後ろまでつながっています。

そして簡易計測の結果フレームのズレを確認!
赤矢印の方向へフレームがズレていました。

まずは基礎となるフレームを直すためフレーム修正機にクルマをセットして高さ・長さ・幅の3次元計測をします。
そうするとフレームが何ミリズレているかを正規に確認することが出来ます。

 

 

 

右フレーム

ジグで寸法確認

右フレーム

画像はフレーム幅の計測です。
これにより左右のフレームの狂いが計測できます。

正規の位置は赤矢印の465mm
計測位置は457mm

8mm助手席側にフレームの寸法が狂ってます。
正規の位置に戻すには青矢印の方向へフレーム修正作業を行います。

 

 

 

左フレーム

img_2071

左フレーム

続いて損傷が無かった左のフレームです。
ですがバンパービームと呼ばれる部品が左右のフレームにつながって付いているため左のフレームにも狂いが生じます。

正規の位置は赤矢印の465mm
計測位置は471mm

こちらのフレームの狂いは6mm

計測結果は右は8mm・左は6mmの寸法がズレていた事が確認できます。

 

 

 

フレーム修正作業

img_2073

車両固定&計測後にフレームを元に位置に修正する作業を行います。

修正ポイントを判断し油圧10tタワー・チェーン・クランプを使い作業します。

 

 

 
img_2078

ちなみに赤丸部分がバンパービームと呼ばれる部品です。

メーカーによって呼び名が異なります。
リーンホースやホースメントなどなど・・・

 

 

 

フレーム修正完了

img_2083

画像は右のフレームですが正規の位置465mmにストレス無く修正完了です。

 

 

 
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ご覧の画像が修正後です。

 

 

 

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バンパービームが取り付くフレーム先端の寸法もチェックします。

 

 

 

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正規の位置が計測できればOK!

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部品の仮合わせ

img_2161
フレームの寸法修理を完了後にラジエターサポートと呼ばれる内板骨格部品も同時に取り替えました。

そして一旦、フェンダー・ヘッドライト・フロントバンパーを取付けて隙間や建て付けのチェックを行います。

ラジエターサポートとはライトやラジエター・クラーコンデンサーなどが取り付く骨格部品です。

フレームの寸法がズレているといくらラジエターサポートを新品にしてもボンネットやフェンダー・ライトの位置が正確に取り付ける事が出来ません。

※結果、ボルト穴を広げたりする粗悪な修理が行われたりします。
注意しましょう!!!

 

 

 
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広がっていた右側ですがフレームを正規の位置に戻すことで直りました。

 

 
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左のすきまも同様。

 

 

 
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全体のすきまチェックを終えればフレーム修理が完了となります。

その後は残りの作業をこなしていきます。

その後の作業画像は省きますが完成となります。

 

 

 

修理完成!

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各部最終チェックをして完成となりました。

 

 

 

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足回り点検・ロードテスト・ヘッドライトの光軸調整もOK!です。

 

 

 

img_2191

まだ新車から数百キロのクルマです。

しっかり修理させて頂きました。

 

 

 

まとめ

パッ!と見の外見判断だけでは分からない内部の損傷。

当店ではしっかりとチェックをして画像を残しミエルカしてます。

SNSの普及やホームページ・ブログなどで自社の仕事内容を公開できる時代になりました。

クルマの走行性能を考えると外観よりも足回りやフレームの方が大切なのはお分かり頂けると思います。

命を預けるクルマ。
人を傷つけることが出来るクルマ。

何が重要かを考え、もしもの時の修理の際には、もう一度よく考え修理工場をお選びください。

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この道20年・自動車鈑金塗装専門店、代表小林が記事を書いてます。

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