- 車を運転中に相手の車とぶつかってしまった!
- 納得いかないがまだ新しい愛車なのでしっかりと修理したい!
- それにしても損傷が大きい!ちゃんと直るのか心配だ!
不意に起こりうる車対車の事故!
損傷は大・中・小と様々ですが今回は大きな損傷を負った車の修理事例です。
修理させていただく車はホンダヴェゼル。
ヴェゼルのオーナー様には過失が無く100:0の過失割合なので相手側の任意保険での修理対応となりました。
それでは鈑金塗装専門店がお届けする中身の見える修理ブログをご覧ください。
修理する車はホンダ ヴェゼルハイブリッド4WD
▲RU4ヴェゼルハイブリッド4WDです。
フロントビューは何も損傷がありませんが・・・
▲リヤビューはご覧の通り・・・
メインのダメージは右後ろになります。
▲リヤガラスも割れています。
▲履いていたタイヤはバースト。
安全安心は設備機器が超大事!
▲損傷を負ったヴェゼルをミリ単位でフレームの寸法を計測できるジグ式のフレーム修正機にセットしていきます。
こちらの設備は各地域で導入率数%です。
▲足回りの強固な箇所で計測しながら固定をします。
サイドステップ部分に固定をするタイプの車体固定機とは違いステップ部分にキズが入りません。
▲フロントの足回り部分。
自動車メーカー発行のボデー寸法図を見ながらセットしています。
インスタグラムでの投稿
▲インスタグラムでも積極的に情報発信しています。
技術と設備が無いと直らない車体に溶接されたパネル類
▲鈑金修理が不能なパネルを取外した状態。
叩いたり引っ張ったりしても直らないパネルは取り替えになります。
しかし車にはドアやボンネットのようにボルトで止まっているパネルの他に車体に溶接して取り付けてあるパネルがあります。
上の画像は溶接して取り付けてあるパネルを取外したところです。
▲黒い部分が交換する新品パネルです。
隙間を調整しながら取り付けるとても難しい作業となります。
リヤフェンダーの突き合わせ溶接
▲自動車補修専用に開発されたイタリアメーカーCEBORA社(チェボラ)のフルデジタル半自動溶接機です。
近年の車の鋼板は軟鋼板(なんこうはん)から高張力鋼板(こうちょうりょくこうはん)に変わりました。
高張力鋼板はハイテン材とも呼ばれ薄くて引っ張り強度があり硬い鉄板ですので昔の軟鋼板専用の溶接機だと溶接不良が起こります。
この工程でもちゃんと適した設備が必須なんです。
インスタグラムでの投稿
▲一般ユーザーさんが普段見れない工程もインスタグラムで公開してます。
▲さて!ここでパネルとパネルの突き合わせ溶接。
矢印の後部(左後ろ)のパネルが新品パネルです。
▲計算してカットをして合わせます。
そして溶接・・・
▲溶接した裏側です。
続きましてリヤフェンダーの上の部分の溶接・・・
▲このようにカットパネル面積が広いと溶接によるヒズミが広く発生するので注意が必要です。
▲溶接後です。(防錆プライマー塗布してます)
ヒズミはいつも最小限におさえるように溶接しています。
一般ユーザーさんには伝わりにくいと思いますがここでも技術の差が出ます。
▲こちらはロックピラー部分。
リヤタイヤ前方のリヤドア開口部です。
▲溶接後、防錆プライマー塗布。
鈑金が終わると塗装工程
インスタグラムでの投稿
▲塗装工程をインスタグラムでUPしました。
この他にも車体側の塗装をしてその後の沢山の工程を経て修理完成となります。
修理完成
▲修理完成画像です。
まとめ
また大きな事故車修理は工期が1ヶ月~3ヶ月かかります。
フレーム修正機も1台しか無いため順番待ちになることも珍しくはありません。
一般ユーザーさんが普段確認出来ない修理工程もY’sボディーではこのように公開しています。
特殊車両や輸入車の一部は修理をお断りする場合も御座いますが一般的な国産車の修理は得意としていますのでもしもの時は何なりとご相談ください。