今回はリサイクルパーツ(中古部品)を使った修理方法をご紹介します。
車の修理はお金がかかります。
ぶつけてしまって部品を取り替えなければならない時に新品部品で交換するよりもリサイクルパーツを使った方が安くすむパターンがあります。
人それぞれいろいろな考え方もあります。
- キズが目立たなくなればいい
- 多少のヘコミは気にならない
- しっかり修理したい
- このままだと乗っていて恥ずかしい
- 損傷が大きいので走行が不安
- 修理代はできる限りおさえたい
そんな思いを代表 小林に教えてくれればいろいろな修理方法のご提案をさせていただきます。
その中からあなたの思いに合った修理方法を選択できます!
またこちらの記事では普段一般の方が見ることのできない特殊な作業も公開しています。
Y'sボディー自動車板金塗装専門店だからできる自社の技術力も合わせてご覧くださいm(_ _)m
修理車輌はスズキMH23S ワゴンR
スズキ ワゴンR
左側面の修理
修理箇所は左の側面
修理内容は
- 左フロントドア交換(リサイクルパーツ)
- 左リヤドア交換(リサイクルパーツ)
- 左サイドステップ交換(新品部品)
このくらいのヘコミになると交換になってしまいます。
サイドステップもだいぶ奥まで押し込まれています。
ドアパネルはボルトで車体に取り付けてありますがサイドステップは車体にくっついています。
交換する場合は一度車体側から切り離し、その後に新品部品を溶接して取り付けます。(後で詳しく説明してます)
ホイールキャップはキズは有りますが取付に問題無いので再使用です。
リサイクルパーツを使って修理中
赤矢印の部分がリサイクルパーツ
青矢印の部分が新品サイドステップ
今回はフロントドアとリヤドアが同じ色のリサイクルパーツを仕入れることができました。
お客様のご希望もありできるだけ安く済ませるため状態の良いドアをそのまま取り付けます。
その時にドアの配線等の異なる部品は組み替えることになりますが塗装をしたり新品部品を使うよりもかなりのコストダウンができます。
画像は部品の仮合わせを行い全体の隙間や建て付けを確認しているところです。
サイドステップの交換方法
さて!ここからは一般の修理工場さんでは公開していない作業になります。
最終的に隠れてしまい、ごまかし(手抜き)ができる作業工程だからです。
技術の差がでます・・・
※修理工場は選べる時代です。
損傷したサイドステップを取外して新品サイドステップを取り付けたところです。
仮合わせをしたドアは一旦外して溶接作業に取り掛かります。
かなり作業を短縮させて画像UPしてますのでこの間にもいろいろな作業があります。
▼こちらでサイドステップの取外し方を簡単に説明してます
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サイドステップをカット
車体に付いているのでカットして取付けるのですがご覧のように1ミリ位の隙間で取付準備をします。
こちらはサイドステップのフロント側。
続いてセンターピラーのつなぎ目
サイドステップ後方ロックピラー部分
サイドステップの溶接
溶接して鉄板と鉄板をつなげます。
サイドステップ取付完了
溶接をしたら溶接部分(ビード)を研磨します。
溶接して削った箇所は鉄板がむき出しになるので錆の進行を防いだり防錆効果があるプライマーで保護します。
サイドステップ下側のスポット溶接をした画像です。
つなぎ目のパテ成形
つなぎ目を削った箇所を平滑にするためにパテを使い形を復元させてます。
クリーム色の部分がパテです。
マスキング~塗装
塗装する範囲は交換したサイドステップからリヤフェンダーです。
修理完成!
塗装後は磨き作業やドアの組み付けをします。
そして完成です。
まとめ
ドアなどのボルトオンパーツは状態の良いリサイクルパーツを使うことで修理代を安くすることができます。(塗装をしない場合)
しかしながら車体に溶接で取り付けてあるパネルに関してはそうはいきません。
サイドステップ交換のような溶接作業には高度な技術力はもちろん高価な溶接機や設備も必要になってきます。
直す作業者によっても仕上がりが変わります。
修理工場は選べる時代です!
当店は中古部品の持ち込みも大歓迎です。
ヤフオクで中古部品落札しましたでも何でもOK!
喜んで対応させていただきます!
あなたの愛車にもしものことがあればお気軽に何でもご相談ください!