車の塗装作業でハジキやピンホールが発生して困っていませんか?
コンプレッサーを使用する塗装ブースでの塗装作業や医療現場、食品加工工場などでは不純物が無いクリーンなエアーが必須になります。
実はコンプレッサーで作られた圧縮空気にはオイルや不純物が含まれているのをご存知でしょうか?(オイルフリータイプのコンプレッサーもあります)
コンプレッサーから配管を通りエアーホースそしてスプレーガンとエアーの通路は長くあります。
ハジキやピンホールが出てからではその通路まで不純物やオイルミストで侵されていることになるので早い段階でのフィルター設置が必須となります。
そんな悩みを解決すべき今回は当店の配管に設置してあるアネスト岩田の3連フィルターのご紹介です。
ハジキの原因となる給油式コンプレッサー
▲日立ベビコン給油式コンプレッサー5.5kw 7.5馬力
当店で使用しているレシプロタイプのコンプレッッサーです。
2006年に独立開業した時に購入した物になりますのでかれこれ12年間使っています。
当時は一般的にこちらのタイプのコンプレッサーを使っている工場が多かったです。
騒音はうるさいですが価格面や耐久性などのコスパが良く開業当時は初期投資に上限があったのでこちらを選択しました。
今の所目立った故障は無くノートラブルですが長年使ってますと圧縮空気と一緒にオイルが混じる量が増えた気がします。(それを防止するためにフィルタの設置が必須)
今現在、販売店さんに「塗装作業に使うコンプレッサーは何が良いの?」
っと相談すると必ず帰ってくる返事が無給油式のオイルフリータイプです。
塗装のハジキで悩まされるより初期投資はかかりますが無理してまでも購入する価値はあると思います。
っが!そうは言ってもそこまで高額設備は価格的に投資は厳しい!
僕もそうでした。
中々難しい所ですよね。
※もしこれからオイルを嫌う現場でコンプレッサー購入をお考えのあなたには オイルフリーのスクロール式タイプ を強くおすすめします。
エアードライヤー設置も必須
▲ORION(オリオン) エアードライヤー 冷凍式圧縮空気除湿装置 RAX6F
コンプレッサーの次に設置するエアードライヤー。
コンプレッサーで作られた圧縮空気には水分が含まれるためエアードライヤーで水分を除去します。
特に夏場は水分が大量に発生するのでご注意を!
クリーンエアーを作り出すにはエアードライヤーの設置も必須です。
※コンプレッサーの馬力に対応したエアードライヤーを選択しましょう。
アネスト岩田3連フィルター
そして圧縮空気に含まれる不純物、ちり、ほこり、水分、油分、臭気を取り除くフィルターの設置。
画像のようにエアードライヤーの出口から3連で取付けてあります。
色々なメーカーから発売されてますが当店ではこちらのアネスト岩田のフィルターを取り付けています。
塗装の現場ではフィルター設置の後はトランスホーマ の設置が一般的です。
今回はトランスホーマに関しては割合させて頂きます。
ご覧のように3つ取り付けています。
1つ1つ性能が違うタイプのフィルターです。
後ほど詳しくご説明いたします。
斜め上からのアングルです。
フィルター各部連結画像です。
接続口径 Rc 1/2B
※配管サイズをお間違えなく!
全てオートドレンタイプです。のぞき窓も付いています。
※取付け方向は⇐とOUTマークがるので大丈夫ですね。
次はフィルターの中に入っているエレメント交換のやり方をご紹介します。
単純で簡単ですのであなたでも余裕です。
エレメント交換方法
フィルター上部に六角5mmが対角線上に4本あります。
緩めて本体下部を手で押さえながら取り外していきます。
※手で押えないと落下しますからね!
使用工具はコレ一本!
USAG 280H 5×130
※お手持ちの六角レンチでOK!
六角ボルトを4本取り外しました。
取り外すと中にエレメントが入っています。
こちらのエレメントで油分、水分、不純物を除去してます。
エレメント自体は固定されている訳では無くただ真下にすっぽりと入っているだけですので簡単に取り出すことが出来ます。
こちらはフィルタ本体の上部の画像です。
黒いOリングが2つ。
こちらがゴムパッキンになります。
そしてこちらが新品エレメント。
新品エレメントに対して新品ゴムパッキンが2つ付いてきます。
必ずパッキンを新品に変えエレメントは各種品番が違うので間違えないように取り替えます。
取付けはいたって簡単です。
外した工程の逆の手順で取り付けるだけ!
ですので取付け説明は省きます。
※フィルター型式、エレメント品番は下記で詳しくご紹介します。
ちなみにフィルター取付け時に穴が空いている方が上側でご覧の画像は下側になります。
エレメント品番も書いてありますので間違えを防止することが出来ます。
取付け後は交換した日付を分かりやすい箇所へ貼っておきます。
3つ全てのエレメントを交換したので1箇所に貼り付け。
当店の交換サイクルは約半年を目安にしています。
3ついっぺんに交換ではなく1つずつや使用時間やコンプレッサーの劣化具合などで交換サイクルを考えればいいと思います。
しかし塗装中にハジキが出てからは遅いです。
フィルターからトランスホーマそしてホースのその区間にハジキの原因が入り込みます。
タイミングは難しいですが安全な期間を把握してマメな取替を推奨します。
では!先ずはろ過度を理解し次にフィルタースペックと交換用エレメントを見てきましょう!
ろ過度
ALF3μm⇒ASF0.3μm⇒AMF0.01μm
ろ過数値を観てもらうとフィルタが粗目、細目、極細になっていくイメージです。
フィルター取付も粗目から細め、極細と順に設置します。
それではろ過度が粗い順に見て聞きましょう!
①アネスト岩田 ラインフィルタ ALF
①型式:ALF2000B-14D
- 水滴・不純物の除去
- ろ過度 3μm
①【SMC】ALF交換用エレメント
品番:AFF-EL11B
- ALF2000B-14D ラインフィルタ用
- ろ過度 3μm
※メーカーはSMCになりますが岩田純正と同等品です。
②アネスト岩田 サブミクロンフィルタ ASF
②型式:ASF2000B-14D
- 不純物の除去
- ろ過度 0.3μm
②【SMC】ASF交換用エレメント
②品番:AM-EL450
- ASF2000B-14Dサブミクロンフィルタ用
- ろ過度 0.3μm
※メーカーはSMCになりますが岩田純正と同等品です。
③アネスト岩田 マイクロミストフィルタ AMF
③型式:AMF1750B-14D
不純物・油の除去
ろ過度 0.01μm
③【SMC】交換用エレメント
③品番:AMD-EL450
AMF1750B-14Dマイクロミストフィルタ用
ろ過度 0.01μm
※メーカーはSMCになりますが岩田純正と同等品です。
まとめ
塗装中のハジキやピンホールが発生してしまうと困難です。
その後毎回発生するようになってからフィルタをつけてもそのエアーライン状にハジキの原因が入り込んでしまっているためそこの部分の解決にも時間と出費が発生します。
各工場やコンプレッサーのサイズに合ったフィルターの選択を!
ハジギでお困りの工場さんの参考になれば幸いです。
最後にアネスト岩田のフィルタHPリンクを貼っておきます↓ ↓ ↓