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Cromax湿気硬化型クリヤーCC6750ウルトラパフォーマンスエナジークリヤー

湿気硬化クリヤー保管方法

※当店使用塗料は1液型ベースコートCromax センタリ6000です。

※水性ベースコート用の解説はしていません。

※個人的な見解も含みますので参考程度にご覧ください。

このクリヤーはアクサルタの新しい樹脂特許技術を採用しているので、クロマックスとスタンドックスの2社から販売されています。(クロマックスとスタンドックスはアクサルタの傘下)

※スタンドックス湿気硬化型クリヤー エクストリームプラスK9600も同等なので同じ考えです。

現在、僕はこのクリヤーをメインに使っています。

結論を言うと、ものすごく良いです。

時間短縮・品質向上にとても貢献してくれます。

色々とまとめたので目次を参考にしてご覧ください。

また新しい情報が入ったら追記していきます。(画像や動画含む)

そして間違っている情報があれば修正を行っていきます。

それでは見ていきましょう!

 

【メーカー公式動画】CC6750ウルトラパフォーマンスエナジーシステムクリヤー

 

CC6750カタログPDF一覧

CC6750ウルトラパフォーマンスエナジーシステムクリヤーPDF

テクニカルデーターシートCC6750PDF

CromaxクリヤーポジショニングPDF

Cromaxアクティベーター・シンナー選択表 (15・16・17ページ参照)

 

旧CC6700からCC6750へバージョンアップ

以前はCC6700でしたが現在はCC6750へバージョンアップしています。

CC6700→CC6750の違いの強みとすれば、テクニカルデータシートにも記載がある、カラークリヤーが可能になった事。

  1. 通常のカラークリヤーは時間がかかるがCC6750は締まりが良いため、品質、作業性がよい。
  2. シンナーレスということで、シンナーが入るクリヤーより膜厚の精度が高い。

などの理由も高評価の要因です。

 

CC6750の特徴(カタログから抜粋)

  • 優れた外観、光沢保持特性、耐久性
  • 並外れた平滑性、肉持ちのある仕上がり
  • 究極のスピード
  • エアドライ20℃⇒30~55分
  • 40~45℃⇒10~15分
  • 60~65℃⇒5-10分
  • エネルギー消費軽減に貢献
  • フラッシュオフ無しの1.5コート
  • または2コートの選択が可能
  • フレキシブル使用が可能
  • 粘度がやや高く、高温時にスローシンナー添加が可能

 

CC6750クリヤーは5L缶と1L缶がある

クロマックス クリヤー CC6750 5リットル缶 1リットル缶

左:5L 右:1L

CC6750は5リットル缶と1リットル缶があります。

よく使うなら5リットルでいいですが、使うサイクルが短い場合は1リットルがおすすめ。

▲CC6750(5リットル)

 

硬化剤は4種類

▲画像は3種類ですがこの他にAR7704があります。

  • AR7701
  • AR7702
  • AR7703
  • AR7704

上から速乾⇒標準⇒遅乾⇒超遅乾

1リットル

AR7704は後発で発売しました。

▲AR7701

▲AR7702

▲AR7703

▲AR7704

 

プラスチック軟化剤

クロマックス AZ9405

AZ9405(プラスチック軟化剤)1リットル

▲AZ9405エラスティックアディティブ

 

クリヤーと硬化剤の保存期間

使用期限は1ヶ月とありますが、クリヤーと硬化剤は季節(春夏秋冬)ごと、約3~4ヶ月くらいを目安に使い切ってくださいとのことです。

状態によっては5ヶ月程度もつようです。

あくまでも目安なので自己責任でお願いいたします。

 

硬化剤の温度選択は基本通常クリヤーと同じ・湿度で調整

基本、通常クリヤーを使うときの硬化剤の選択と同じです。

通常と違うところは湿度によって硬化剤の選択を変えることくらい。

湿度が高い場合は遅い硬化剤。

その逆で湿度が低いときは早い硬化剤。

 

クリヤー塗装後の乾燥についての注意点

  • 自然乾燥20℃×30-55分
  • 40-45℃×10-15分。
  • 60-65℃×5-10分

このような記載がありますが塗った直後に高温で強制乾燥させるとワキが発生します。

AR7701(速乾型)もワキやすいので注意が必要。

僕の場合だと自然乾燥後に、遠目に遠赤で40-50℃×10-15分ほど強制乾燥させています。

また、太陽が出ている暖かい日は自然乾燥後に天日干し。

 

速乾タイプ硬化剤AR7701を使うときの注意点

暖かい日にAR7701硬化剤使うと、硬化後に細かいワキ(プツプツ)が出ます。

なので冬場で塗装ブース内の温度が15℃以下のとき以外はAR7702使った方がワキのトラブルは少ないです。

 

クリヤーと硬化剤の毒性について

クリヤーと硬化剤の裏に表記してあるドクロマークについて。

湿気で硬化するクリアなので汗と反応してCC6750のミストが露出した人肌に付くとヒリヒリする場合があります。

ちなみに旧タイプのCC6700からCC6750のバージョンアップの際に人肌へのダメージは軽減しています。

※ミストを体内に吸い込んだ毒性に関してのドクロマークでは無いとメーカー様からお聞きしております。

むしろ以前のクリヤーよりもそのような毒性は緩和している。(昨今の特化測の関係上)

 

1液型溶剤塗料の上にクリヤーコートするときの注意点

クロマックスやスタンドックスの溶剤塗料の場合、ミッドコート(アンダークリヤー)とベースコートに硬化剤(クロマックスだとBK220)を入れます。

通常の1液型溶剤塗料は上塗りのクリヤー反応してベースも硬化します。

湿気硬化の場合はクリヤーのみが硬化します。

要するにベースとクリヤーの硬化反応が別だということ。

とは言え、アンダークリヤーやベースコートに硬化剤を入れないと剥がれるというほどシビアではない。

あくまでもベースに硬化剤を入れるのはメーカー推奨とのこと。

ですから、ベースに硬化剤を入れない他メーカーの1液型塗料でも普通に使ってOK。

普段使っているベースコートの塗料メーカー以外のクリヤーを使っているのと同じような感覚で使用してもOKという表現の方がわかりやすいでしょうか。

ですから他メーカーの塗料を使っているユーザーからも多くの注文があるのが現状です。

 

使用スプレーガンとセッティング

【セッティングデーター】KIWAMI4-V14WB2

  • スプレーパターン:全開
  • 吐出量:全閉から2回転半開け
  • 手元圧力計:約0.15Mpa

『メインで使っているスプレーガン:アネスト岩田』

  • kiwami3 WB
  • kiwami4 WB
  • スプレーガン口径は両方1.4。
  • 広範囲はkiwami4 WB1.6を使用。
  • サイドカップスプレーガンの場合はkiwami RT Clear口径1.6

『スモールリペアにはミニガンを使います。』

  • Kiwami mini
  • LPH-80

※ミニガンの手元圧力計はメーカー指定で設定。

 

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塗装方法

基本、コート回数は1.5コートでインターバル無しです。

ですから、クリヤー塗装の時間は大幅に短縮出来ます。

僕のもう一つの塗り方としては、捨て吹き入れる方法で3コートするときもあります。

その場合、クリヤー塗装後を1.5とするなら下記のようなイメージで塗装をいたします。

①捨て吹き0.1⇒②0.4コート⇒③1コート

捨て吹きのガンスピードは早い⇒捨て吹き後直ぐに2コート⇒慎重に塗装するならインターバルを3分ほど置きラスト1コート。

塗装方法はマニュアルを見ると「スプレーガン距離を近く薄く塗装」と記載があります。

ですから、ガンスピードを早くして薄く塗り重ねていくイメージで塗装しています。

個人的にアネスト岩田のような均一フラット形状のスプレーガンだと適しているように感じます。(これは個人差があります)

吐出が多いスプレーガンの場合、インターバル無しだと垂れる可能性があります。

アネスト岩田は塗装対象物に対して近めで塗ってもフチ溜まりが起きにくく垂れにくいのが特徴です。

それと当店のようなイオンシャワーブースだと排気経路が横引きなので塗装面積によってはオーバーミストの影響を受けるクリヤーもありましたがこのクリヤーはオーバーミストが良く馴染みます。(個人差あります。普段使っているクリヤーと比較)

今の所の感想だと個人的にレベリングも良く塗りやすいクリヤーです。

 

AK350・AK350J・ボカシ剤の配合

クロマックス ぼかし剤 AK350

AK350

クリヤー塗装際のボカシについてです。

現在のボカシ剤のラインナップはAK350とAK350Jがあります。

こちらに関しては作業者によってエアー圧の好み等もあり個人差が生じますが、こちらの比率を基準にお考えください。

  • CC6750:AK350⇒1:1
  • CC6750:AK350J⇒2:1

 

乾燥と塗膜のシマリの速さは激速!!!

とにかく乾燥と塗膜のシマリに関しては異次元です。

体感的には塗装後、自然乾燥30分~硬化スピードが劇的に上がります。

例えば昼休み前に塗装が終わって自然乾燥で放置⇒お昼休み明けには磨けるイメージです。(自然乾燥で1時間)

今までのクリヤーとは別物として捉えたほうがいいですね。

僕の地域は寒冷地なので冬場は熱源が必要ですが暖かい季節は乾燥に熱源いらないんじゃないかと思わせるような感じ。

自然乾燥でもしっかりと硬化します。

このことから生産性のスピードが劇的にUPいたしました。

塗装の乾燥時間や燃料費も削減。

ブースから早く出せてしっかりと塗膜がカチカチになるので今までと比べると速攻組付けや磨きが出来ます。

 

磨き方法

やはり湿気硬化型クリヤーは硬化速度が早いので磨き前の塗膜も硬いです。

言い換えれば塗装がしっかりとシマッているので乾燥不足での磨き戻りが無いと捉えることも出来ます。

ブツ取りのポイントはペーパーの番手をしっかりと消すことです。

2500番⇒3000番⇒5000番・このように傷をしっかりと置き換えます。

ちなみにトレカット3000番からウールバフと細目コンパウンドを使っても中々ペーパー目が消えません。(コンパウンドの切れ度合いにもよりますが)

ですから5000番まで当ててあげる必要があります。

8000番もありますが5000番同様、価格が高いのがネックになります。

 

湿気硬化クリヤー・硬化剤の保管方法

湿気硬化クリヤーCC6750保管方法

僕は湿気硬化クリヤーと硬化剤を冷温庫の中に入れ、除湿剤を入れて保管しております。(長細いのが除湿剤)

冷温庫は密閉性も良いのでメーカー推奨使用期間より長持ちすると予測しております。

除湿剤は地元のホームセンター(カインズホーム)で購入いたしました。(どこでも手に入りますね)

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▼使っている冷温庫に関しては色々な使い方が出来ますので下記の記事も参考にしてみてください。

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まとめ

色々とまとめてきましたが、このクリヤーは使っている方の口コミを見ると二極化している印象です。

  • 最高に良い!
  • 自分の塗装スタイルにはあまり合わないので使いづらい。

なので参考程度としてお考えください。

また新しい情報が入ったら追記していきます。

そして間違っている情報があれば修正を行っていきます。

この記事があなたの仕事向上のお役に立てれば幸いです☺

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